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ビルメンの仕事はなくなってしまうのか?

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こんにちは。おがゆーです。

近年、ビルメンテナンスの現場にもIT化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せており、AIやIoT技術が導入されることで、業務の自動化や効率化が進んでいます。

こうした技術の進展によって、「ビルメンの仕事が将来的になくなってしまうのでは…」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ビルメンテナンスの仕事がどのように変わりつつあるか、そしてAIや自動化技術の進展によって将来的にビルメンテナンスの人員がどの程度影響を受けるかについて、具体的な事例を交えて考察していきます。

 AI・DX化の進展と私たち"ビルメン"への影響

ビルメン業界において、AIやDX化がもたらす影響は大きなものです。

特に「点検」とか「データ分析」の分野では、私たちビルメンがこれまで行ってきた作業がAIやシステムによって代替されるケースが増えてきています。

例えば、AIを活用した設備診断システムでは、空調機やエレベーターなどの状態を常時モニタリングし、異常があれば自動でアラートを発することが可能です。

これにより、人間が点検する必要が減少し、突発的なトラブル発生も未然に防げるようになりました。

また、DXの進展に伴って、デジタル化したビル管理システムやアプリの導入が進んでいます。

例えば、紙の点検表はどんどん少なくなり、今や多くのビルメンがスマホからアプリを使って点検をしているのではないでしょうか。

これらのシステムを使うことで、点検の履歴や過去のデータをもとにメンテナンスの計画を立てやすくなって、トラブルを未然に防ぐ管理が可能になりますので、必要な人員も減少すると予測されます。

 具体的なIT技術と自動化の事例

次に具体的な事例について考えます。

IT化と自動化の進展により、ビルメンテナンスの現場では以下のような技術が導入され始めています。

IoTセンサーと設備監視システム

IoT(モノのインターネット)技術により、ビル内の空調・照明・セキュリティなど、あらゆる設備がネットワークに接続され、リアルタイムで監視可能です。

例えば、温度・湿度・振動などのデータをリアルタイムで収集し、異常を検知した場合にアラートを送信するシステムは、異常発生のリスクを低減します。

AIによる予兆保全と予測保全

AI技術の進展により、機器の異常兆候を検知し、事前に修理を行う「予兆保全」が可能になりつつあります。

例えば、エレベーターや空調設備の振動データや温度データを収集・分析し、正常時と異なるパターンが見られた場合には、部品交換や点検を指示することで大きなトラブルを防げます。

私が責任者をしていたとある物件では、ガスコジェネレーションシステムに異常兆候を検知するシステムが搭載されていました。

例えば、発電出力と定格出力のズレを自動的に検知し、技術員の方が現地に訪問して調査・修繕を行うことで大きなトラブルを未然に防いでいました。

ロボットによる巡回点検

最近では、ビルメンテナンスの現場においてもロボットが巡回し、点検や清掃を行う取り組みが始まっています。

カメラや各種センサーを搭載したロボットは、人間と同様に目視点検を行い、異常を検知する機能を持つものもあります。

以前に、某物件でお客様から「清掃ロボット導入により建物管理費用を削減して欲しい」との声がありました。

私としては、「お客様の要望に応えたい!」という思いがあり、すぐ上司に相談しました。

しかし、会社からの回答は「費用対効果の観点から、ロボットの導入は難しい」という内容でした。

地方都市ではまだまだロボットの活用が進んでいないのも現状ですね。

ビルメンの役割が完全に消えることはない!

AIやロボットの導入により、ビルメンテナンスの業務が一部効率化されるのは確かですが、以下の理由により、完全に人間の手を離れることはないと考えます。

想定外のトラブルへの対応

ビルの設備には複雑な構造が多く、想定外のトラブルが発生します。

AIはデータをもとに判断を行うものの、想定外のトラブルや複合的な問題についてはまだ対応が不十分です。

また、物理的に人間が現地へ訪問してスイッチ等の操作をしなければ設備を復旧できないケースがたくさんあります。

このように、トラブルが発生した際には人間にしか対応できない場合が多いです。

「人とのコミュニケーション」の重要性

ビルメンテナンス業務には、ビルの利用者やオーナー、他のスタッフとのコミュニケーションも含まれます。

例えば、ビルの入居者からの問い合わせや苦情対応など、機械では対応が難しい業務も多いため、現場での人間の存在が重要です。

現場のカスタマイズ対応力

ビルや施設ごとに独自の設備や運用が行われているため、標準的なシステムやAIでは対応しきれないカスタマイズが求められます。

例えば、古い設備と最新の設備が混在している場合や、複雑な配置の機器など、人間の理解と工夫が必要な場面も多々あります。

 ビルメンに今後求められるスキルは?

今後、AIとIT化の進展に伴い、ビルメンテナンスに求められるスキルも変化していくと思われます。

具体的には、以下のような新たなスキルが必要とされる可能性があります。

デジタルリテラシーの向上

AIやデータ分析ツールを活用するためには、デジタル機器やシステムを理解し操作できる力が求められます。

今後は従来のビルメンテナンス職(技術職)に加え、データ解析やITスキルを持つ人材が重視されることが予想されます。

問題解決能力と柔軟な対応力

AIでは判断しきれない複雑な問題への対応力が、より重要になります。

特に異常時のトラブルシューティングや判断力は人間ならではのスキルです。

また、ビルメンといえば様々な資格の取得が重要ですが、そのような資格学習だけでなく、既存設備に加えて新しい設備が導入された場面でも柔軟に対応する力が求められます。

顧客対応力

ビル利用者や関係者との調整が必要な場面も多く、現場での顧客対応力が欠かせません。

AIやデジタルシステムが発展しても、人と人とのコミュニケーション力は重要なスキルとして残ります。

下っ端ビルメンならコミュ障でもなんとかなりますが、責任者レベルの地位を目指すのであればコミュ力を鍛えるのは必須ですね。

まとめ:新時代のビルメンテナンスに向けて…

ビルメンの仕事は、AIやIT化の進展によって業務の効率化が進む一方で、依然として人の関与が不可欠な分野でもあります。

完全になくなることはないものの、今後は従来の仕事が変化し、新しいスキルが求められるようになると思われます。

新時代に対応したスキルを磨きながら、AIや自動化の力を活用することで、会社やお客様に求められる人材を目指すことができるのではないでしょうか。

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