こんにちは。ビルメン2年生の夕顔(@ogawayuji1)です。
これからビルメンに転職しようと思っているそこのあなた!
上手くやっていけるか、いろんな不安要素があると思います。
そこで今回は、ビルメン1年目に注意すべきことを「初心者ビルメンの心得8選」と題して紹介していきたいと思います。
僕は、これから紹介する方法を実践して、先輩ビルメンや派遣先の会社に認めてもらうための努力をしました。
結果として、派遣社員として勤務を始めて1年で系列系の正社員に転籍することができたので、それなりの効果はあったと思います。
それでは、早速紹介していきます!
目次
積極的に先輩について行く
未経験で転職すると、右も左も分からない状態からのスタートです。
そんな中でも、日々ビルの利用者からは「電球を交換してください」とか「シンクの水が詰まりました」といった申し出が舞い込んできます。
例えば、先輩が電話を取って、「地下の厨房で水が漏れているみたいなので、今から行ってきます」と設備管理室を出ようとしたら…
迷わず、「私も行きます!」と付いて行きましょう。
「●●君も一緒に行きましょう」と連れて行ってくれる先輩もいれば、
中には「新入りは自分から動いて仕事を覚えるもんだ」というポリシーの人もいます。
そういう先輩は、「一緒に行こう」とは言ってくれないうえに、付いて行かなかったら「あいつは積極性が足りん!」とか、
「設備室でじっとしてるだけで役に立たん!」とか言われる恐れがあります。
ここまで厳しい人は滅多にいませんが、できるだけ積極的に動いて「あいつはやる気があっていいな」と思ってもらえた方が良いですよね。
周りの動きをを常に観察して、何か事案が起きたら、積極的に動きましょう。
少なくとも僕は、動きすぎて怒られたことはありません。
分からないところは遠慮せずに聞く
ビルメンの仕事は、一つ一つは簡単なことが多いのですが、内容によってはミスした時の影響がかなり大きいことがあります。
例えば、ビルの中で使用している冷蔵庫や冷凍庫の冷媒を冷やす冷却水というものがあるのですが、
この冷却水を冷やすために冷却塔という設備があります。
もし仮に、冷却塔の冷却水を循環させるポンプを誤って止めてしまったら、ビル内のすべての冷蔵庫・冷凍庫が冷えなくなってしまいます。
そうなると、冷蔵庫・冷凍庫内の商品がダメになってしまい、お客さまに迷惑をかけるだけでなく、多額の賠償金を支払わなければなりません。
極端な例かもしれませんが、様々な状況が重なってこのような事態が発生することは十分考えられます。
このようなことにならないためにも、日々の点検や作業の一つ一つで、少しでも分からないことがあったら必ず質問するようにしましょう。
ほとんどの先輩は優しく教えてくれます。
僕の感覚的には、ビルメンの先輩方は「自分が持っている知識を後輩に教えたい!」という気質の人が多いように思います。
中には、「自分で考えろ!」と嫌なことを言う人もいるかもしれません。
そんな時は、聞きやすい先輩にあとでこっそりと聞きましょう。
ちょっとしたミスが大事故につながりかねないということを念頭に置いて行動するのがポイントです。
重大なミスを嗅ぎ分ける力を身につける
先ほどの項目と重なる部分がありますが、取り返しのつくミスと取り返しのつかないミスがあります。
例えば、定例の点検で、点検する場所を間違えて、今日やらなくても良い場所を点検してしまったとします。
この程度のミスであれば、正しい場所を点検しなおせば良いので大したことはありません。
では、脚立を使って天井の管球を交換している時に、足をぶつけて売場の商品を破損させてしまったらどうでしょうか…
壊れた商品を元に戻すことはできないので、お店に謝罪をしたり壊した商品を買い取ったりという対応が必要になります。
場合によっては始末書を作成して、オーナーや自社の上位機関へ提出する業務も発生するでしょう。
「今自分がやっている行動(点検や作業)の先に、どのくらい大きなミスのリスクが潜んでいるか」
これを常に頭にいれて行動すれば、少なくとも大勢に迷惑をかけるような大きなミスは防げます。
基礎知識を頭に叩き込む
未経験でビルメンに転職した当初、使用する工具・部材の名前や専門用語等はさっぱり分かりませんでした。
会話についていくだけで精一杯です。
それに加えて、勤務するビルに入っているテナント名や、関連する部署名・人物名など、一から覚えなければなりません。
これに関しては、毎日コツコツと覚えていくしかありません。
一度に全て覚えることは不可能なので、1日に1つや2つで良いので、確実に覚えていきましょう。
頑張り過ぎないのがコツです。
ちなみに、ほとんどの現場では過去の日報が保管されていると思います。
「何時何分にどんな申し出があって、どういう対応をして復旧させた」とか
「●Fの空調機械室の△△設備の点検を実施した」とか
その日に行った作業や点検を記録している資料です。
待機中等の時間がある時に過去の日報を読んでおくと、よくある申し出の内容や、どんな対応をすれば解決できるかが自然と頭に入ります。
すると、簡単な申し出なら自分ひとりで対応できるようになるのです。
この方法は、初心者ビルメンの方にはおすすめですので、是非やってみてください。
それから、事故報(作業中にどんなミスをして、どんな被害が発生したか)も各現場で共有されていることがほとんどです。
ミスを未然に防ぐことができますので、こちらは必ず確認しておきましょう。
自分にもできることを考えて行動する
未経験で転職すると初めのうちは、できることが限られています。
経験もなければ資格もありませんので、「仕事を覚えることが仕事」みたいな状況です。
そんな中でも、自分にできることはないかを自ら考えて行動することが重要になります。
設備室内の机を拭いたり、共有工具の整理整頓をしたりと、簡単な作業ならいくらでもできます。
あとは、例えばパソコンのスキルがあるなら、資料作成の手伝いをしたり、データ入力をしたり、Excelのマクロ機能を使ってルーティン業務を効率化することもできます。
着任してすぐは難しいですが、1か月くらい経って職場の雰囲気に慣れてきた頃に、こういったプラスαの仕事ができると、
職場のメンバーの印象がぐっと良くなると思います。
隙間時間で資格学習をする
現場にもよりますが、ビルメンは待機時間が長いことが多いです。
僕が未経験で初めて勤務した現場も、何もない日はほぼ1日中待機することもありました。
そんな時は、資格の勉強をするのがオススメです。
最初は簡単な資格から始めるといいでしょう。
例えば、危険物取扱者乙種や消防設備士乙種等の試験は、過去問と類似の問題が多数出題されるので、過去問周回だけでほぼ合格できます。
資格を取得すれば、資格手当が支給されたり、昇格・昇給に繋がったりするので、取って損はありませんよ。
基本的には、ビルメン4点セットや消防設備士、各種施工管理技士等から取得することになりますが、
現場の先輩に、どんな資格を取ったら良いか相談するのもアリだと思います。
勤務先の会社の方針や現場の状況によって、優先的に取得が必要な資格は変わってきますからね。
ちなみに僕が所有している資格についてはこちらをご覧ください。
自己主張しすぎない
これに関しては現場の人間関係によるので意見が分かれるかもしれません。
少なくとも僕は自己主張しないように気を付けました。
というのも、ビルメンの職場には職人タイプの方というか、自分の意見にこだわりを持たれている方が多いんですよね。(個人的な見解ですよ)
長年ビルメンをされているベテランの先輩は、知識量が豊富でとても頼りになる存在です。
ただ、「ここをこういうふうに改善したら効率化が図れるのではないでしょうか…」といった提案をすると反応が芳しくないことが多いです。(個人的な見解ですからね!)
そのため、最初の1年は、積極的に業務の改善や改革に関する提案をしないようにして過ごしました。
人間関係ができてくると、徐々に意見が通るようになってきます。
ただ、仕事の中で分からないことがあれば、必ず確認するようにしましょう。
健康管理を徹底する
ビルメンはシフト制の現場が多いです。
日勤の日もあれば、遅番や夜勤、宿直等もあり、少し気を抜いてしまうと生活リズムがすぐに崩れてしまいます。
寝る時間と起きる時間を毎日固定できればベストですが、どうしても難しい場合はせめて毎日一定以上の睡眠時間を確保しましょう。
僕は、たくさん寝ないと次の日に集中できないので、毎日8時間は寝るようにしています。
それから、これまでデスクワークだった人は、体を動かす仕事に慣れるまで時間がかかるかもしれません。
ビル内の点検や巡回で予想以上に運動量が増えることになります。
【関連記事】
適度な睡眠に加えて、栄養のある食事も心がけると、疲れの回復に効果があります。
また、シフト制の難点として、気軽に休めないという点があります。
もし体調不良で急に休んでしまうと、代わりに他の誰かが出勤しなければなりません。
この辺は持ちつ持たれつな所もありますが、休みの日を潰して出勤させてしまうのは申し訳ないですよね。
普段からしっかり体調管理をして、急に休むことがないように気を付けましょう。
まとめ
という訳で、新人ビルメンの心得について(誠に勝手ながら…)紹介してみました。
個人的な主観もかなり含まれていますので、配属先の現場によっては参考にならない所もあるかと思います。
ただ、少しはお役に立てる情報もあるかと思いますので、「あの時ビルメンの夕顔って人がこんなこと言ってたな~」と思い出して活用していただけたら嬉しいです。
自ら考えて行動する姿勢や、プラスαの気遣いができると、職場の和に溶け込みやすくなるはずです。
この記事を最後まで読んでくれたあなたのビルメンライフが良きものになることを願っています。
ビルメン転職については、以下の記事にまとめていますので、是非ご覧ください。
それではまた!