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身の丈にあった勉強法を選ぼう【なんでも鵜呑みにするな!】

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こんにちは。夕顔です。

突然ですが「7回読み勉強法」という書籍をご存知でしょうか。

東大を主席で卒業した山口真由さんという方が書かれた本です

メディアにも多く取り上げられており、なんとなく内容を知っている方も多いと思います。

かくいう私も、この本の読者であり、実践者でもあります。

こちらの本に書かれている内容は、多くの方が簡単に真似できる内容がたくさんあり、とてもお世話になっています。

電験三種に合格することができたのは、この本のおかげと言っても過言ではありません。

過去問解説書を「7回読み」の要領で20回、30回、いやそれ以上に何度も流し読みしたことで、必要な公式や問題の解き方を体に叩き込み、試験本番を戦い抜くことができました。

一方で、こちらの本には書かれている文章を断片的に真似すると成果に繋がりにくい事項も記載されています(この本に限らず、どんな本でもそうだとは思いますが…)

というのも、著者の方が東大を主席で卒業された、いわゆる「すごい人」なので、さらっと書かれていることが一般の人にとっては真似できない内容だったりするのです。

そこで、今回は、私がこの本に書かれている内容をもとに実践をして失敗してしまった経験をお伝えしたいと思います。

※この記事は「勉強をする人の現状によって、その人が取り入れるべき勉強方法や生活習慣は異なる」ということを伝えるものであり、「7回読み勉強法」を批判する意図は一切ありません。

テキストを理解しようとせず、何度も流し読みする

エネルギー管理士の受験時、この方法を参考にして毎日分厚いテキストを流し読みしました。

300ページ程あるテキストを1日に1周分読むのを日課にして、毎日続けました。

しかし、いくら読み続けても過去問演習の点数は上がりませんでした。

失敗の原因としては、恐らく読む範囲が膨大すぎて、流し読みするだけでは意味をなさなかったのだと思います。

ただ、冒頭でもお伝えした通り、電験三種の受験時は過去問解説書を「7回読み」の要領で繰り返し読んだことで、過去問の点数がぐんぐんと伸びていきました。

一体何が違ったのだろうか。

その要因として以下の2つが挙げられると考えます。

・ある程度過去問演習を進めた後に実施した
・範囲を絞って実施した(例:機械科目だけ繰り返す)

この電験三種受験時の成功体験で自信過剰になった私は、エネルギー管理士受験時に過去問演習を始める前からいきなり分厚いテキストを流し読みして、全く頭に入らず挫折してしまいました。

6時間睡眠は受験生としてはたっぷりとっているほう

この文章を間に受けた私は、もともと8時間とっていた睡眠時間を6時間に減らしました。

これまでは眠りすぎだった。6時間眠れば十分らしい。これで勉強時間を確保できる。

そう考えて実践してみましたが、結果は失敗。

日中眠くなってしまい、勉強に集中できなくなってしまいました。

適切な睡眠時間というのは人それぞれ。

4時間睡眠で問題ない人もいれば、私のように8時間以上寝ないと集中力が続かない人もいます。

自分自身の適性を見極めて、人の生活習慣を安易に真似しないようにしましょう。

スケジューリングは不要

7回読みは、テキスト全体を何度も流し読みするので、最初のうちに試験の全体像が掴める。

そのため、細かなスケジューリングは不要


本書にはそのような趣旨のことが書かれていました。

そこで、ビル管(建築物環境衛生管理技術者試験)受験の際、「いつまでにどの科目を終わらせるか」といった計画を全く立てずに勉強に挑みました。

結果として、試験直前になって「やばい、全然勉強が進んでいない」と気づき焦ることになりました。

元から7回読み勉強法が定着していて、「細かい計画を立てないやり方」が習慣化されていれば、問題なかったかもしれません。

しかし、初心者がいきなり真似するにはちょっとハードルが高すぎました。

ましてや、ビル管は意外と範囲が広く長期間の勉強が必要になるため、失敗した時のリスクも大きいです。

新しい勉強方法を試すときは、まずは簡単な資格で実験してみて、習慣化できたらより難しい資格でも挑戦してみるのが良いでしょう。

誤答のチェックは5回以上解いた後

司法試験を受験する際、山口さんは5回以上解いた後に初めて誤答のチェックを開始したそうです。

初めのうちは間違えて当然なので、間違いを気にせずに解き続ける。

ある程度知識が身に付いてきたところで誤答をチェックして、覚えづらい部分や苦手な部分をあぶり出していくという手法です。

こちらの方法もビル管受験時に参考にしました。

結果は、やはり失敗。過去問演習に時間がかかりすぎて、勉強期間が足りなくなってしまいました。

司法試験ともなると、日本最難関レベルの試験ですから、最低でも5回以上解かなければ知識として身につきづらいというのは頷けます。

しかし、ビル管は、ビルメン業界では「三種の神器」と呼ばれているものの、個人的には範囲が広いだけで、一つ一つの問題はそんなに難しいものではありません。


そのような試験問題に対して、「最低でも5回は解く」と気合いを入れて挑むのはちょっとやりすぎたかもしれません。

しっかりと勉強計画を立てていれば、もっと早くに気づくことができたはずなので、私自身の見積もりの甘さが最も大きな原因であることは言うまでもありません。

結局、この年のビル管は2問足りずに不合格になってしまいました。

この反省を活かして、2回目の受験時は、1周目から誤答チェックを実施。
(正解したら○、不正解なら×を、問題文の左肩に記していく)

二問連続で○がついた問題は、以降は手をつけず、すべての問題が二連続○になるまで周回しました。

その結果、7割以上の正答率で無事に合格できました。(65%で合格なので割とギリギリですが…)

まとめ

以上の経験から、誰かがやっている勉強方法を、鵜呑みにしてそのまま真似するのではなく、自分のこれまでの経験や知識によって、取り入れ方を考える必要があると気づきました。

書籍の他にも、ネット検索するとさまざまな勉強方法がヒットします。

中には、「〇〇するだけ!」「楽に合格!」といった甘い言葉に誘惑されるような勉強方法もあります。

そこで安易に飛びつくのではなく、一旦よく考えて、本当にそのやり方は自分に合っているのか腹落ちさせてから実践することで、無駄な時間を過ごさずに済みます。

以上、反面教師にしていただき、皆さんにとって少しでも参考になれば嬉しいです。

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